結論|日本の高配当株銘柄紹介:6345 (株)アイチコーポレーション
6345 (株)アイチコーポレーションは買いか?
現在、過去と比べると配当利回りは4.40%と比較的普通で、PBRは0.83倍と比較的普通、PERは10.83倍と比較的割安と言える。全力買いはできないものの、まだまだ割安に放置されていると判断できる。
銘柄分析まとめ
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配当利回り | 現在4.40%で比較的普通 | 平均:4.02% |
PBR | 現在0.83倍で比較的普通 | 中央値:0.83倍 |
PER | 現在10.83倍で比較的割安 | 中央値:13.21倍 |
売上高
単位:億円
EPS(一株当たり利益)
単位:円
営業利益率
単位:%
自己資本比率
単位:%
営業キャッシュフロー
単位:億円
現金及び現金同等物
単位:億円
一株配当
単位:円
配当性向
単位:%
配当利回り
単位:%
1年株主総利回り(TSR)
単位:%
PBR(株価純資産倍率)
単位:倍
PER(株価収益率)
単位:倍
長期的な実績の評価
事業の成長性 | ○ |
株価の成長性 | ○ |
財務の優良性 | ◎ |
配当利回り | ◎ |
配当の成長性 | ◎ |
\高配当株投資にオススメ/
本記事では「6345 (株)アイチコーポレーション」を株価成長と利回り4%以上の高配当の両取りを狙える優良高配当銘柄として紹介していく。
本記事は以下の様な人におすすめ。
リベ大と両学長、こびと株.comの発信をチェックしている人には特におすすめだ。
リベ大生必見と言っておく。
本記事の独自性
- 日本の高配当株銘柄を観る上で重要な12指標を徹底分析
- リーマンショックとコロナショックの影響を分析
本記事は、分析・紹介している株式銘柄への投資を推奨するものではない。十分にご注意いただきたい。
また株式は債券などに比べてハイリスクな投資対象となる。
株式投資には元本割れのリスクがあるので、くれぐれも投資は自己責任で行う様お願いしておく。
盲信せず最後の投資判断はご自身で行っていただき、自分のリスク許容度に応じた手法・銘柄を選択することが推奨される。
- 結論|日本の高配当株銘柄紹介:6345 (株)アイチコーポレーション
- 基本情報|6345 (株)アイチコーポレーション
- 売上高|参考:リベ大・こびと株.com
- EPS(一株当たり利益)|参考:リベ大・こびと株.com
- 営業利益率|参考:リベ大・こびと株.com
- 自己資本比率|参考:リベ大・こびと株.com
- 営業キャッシュフロー|参考:リベ大・こびと株.com
- 現金及び現金同等物|参考:リベ大・こびと株.com
- 一株配当|参考:リベ大・こびと株.com
- 配当性向|参考:リベ大・こびと株.com
- 配当利回り|参考:リベ大・こびと株.com
- 1年株主総利回り(TSR)|6345 (株)アイチコーポレーション
- PBR(株価純資産倍率)|6345 (株)アイチコーポレーション
- PER(株価収益率)|6345 (株)アイチコーポレーション
- まとめ|6345 (株)アイチコーポレーション
この記事の著者
投資家B
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基本情報|6345 (株)アイチコーポレーション
基本情報
企業名 | (株)アイチコーポレーション |
コード | 6345 |
業種 | 機械 |
時価総額 | 649.07億円 |
市場名 | 東証プライム,名証プレミア |
決算日 | 3月末日 |
銘柄サイズ | 超小型株(TOPIX small 2:1,001〜2,160位) |
変動性 | 景気敏感 |
事業内容
アイチコーポレーションは特装車を製造・販売する会社だ。
特装車とは名前の通り特殊な機械を装備した車のことで、高所作業車が有名だろう。
高所作業車はトラックの荷台部分にクレーンが搭載されており、クレーンの先端には人が乗って高所で作業できる車両だ。
自社を「作業環境創造企業」と定義し、安全かつ効率的な作業環境の実現に向けて現場の問題解決をミッションとしている。
アイチコーポレーションは2つのセグメントに分けて事業を展開している。
特装車セグメント
→高所作業車等の新車販売事業
- 電力・電気・通信工事用 = 穴掘建柱車や高所作業車など
- 建設・荷役用 = 高所作業車やスキッドステアローダーなど
部品・修理セグメント
→高所作業車等のアフターサービス事業(部品販売や製品修理)
その他、特装車の中古販売や教育事業(高所作業車に関する研修等)を行なっている。
魅力
トラックをベースにした道路を走行できる特装車の販売台数では68.9%の国内シェアを有する。
大量の特装車を製造することは「規模の経済」により1台あたりのコスト縮小が他社より進み、競争優位性が高まる。
アイチコーポレーションは創業当初から作業現場にいる顧客の声を聞き、製品の開発や改良に取り組んできた。
高いシェアに胡座をかくことなく、品質向上や技術開発を進めてくれる期待ができる。
懸念
レンタル、電気・通信工事向けへの依存度が高い(特装車の販売台数の88%を占める)。
銘柄の景気感応度は「景気敏感」に分類される。
レンタルと電気・通信工事向けは非常に景気に左右されると考えられる。
深刻な不景気の中では、業績低迷を避けることは難しいと予想される。
実際にコロナショック後は業績が伸び悩んでいる。
配当政策
2023年度より総還元性向50%以上を謳っている。
売上高|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
売上高の概要
グラフは過去16年間の売上高の推移となる。
長期的には増加傾向で、長い目で見て事業規模は順調に成長している。
過去16年中9回はプラス成長となっている。
単位:億円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、売上高の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | -24.67% |
2010年3月末の成長率 | -40.31% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +1.7% |
2022年3月末の成長率 | -4.62% |
EPS(一株当たり利益)|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
EPSの概要
グラフは過去13年間のEPS(一株あたり利益)の推移となる。
長期的には増加傾向で、長い目で見て収益力は順調に成長している。
過去13年中8回はプラス成長となっている。
単位:円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、EPSの成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | N/A |
2010年3月末の成長率 | N/A |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +21.16% |
2022年3月末の成長率 | -3.58% |
営業利益率|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
営業利益率の概要
グラフは過去16年間の営業利益率の推移となる。
毎年ではないが5%以上で、高収益な事業モデルを持っている。
過去16年中13回は5%以上となっている。
過去16年中9回は10%以上となっている。
単位:%
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、営業利益率の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | -7.69% |
2010年3月末の成長率 | -6.29% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +1.84% |
2022年3月末の成長率 | +0.24% |
自己資本比率|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
自己資本比率の概要
グラフは過去16年間の自己資本比率の推移となる。
継続して40%以上で、財務面で不安を全く感じない。
過去16年中16回は60%以上となっている。
過去16年中4回は80%以上となっている。
単位:%
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、自己資本比率の変動率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の変動率 | +8.33% |
2010年3月末の変動率 | +4.36% |
コロナショック時
2021年3月末の変動率 | -1.40% |
2022年3月末の変動率 | +3.3% |
営業キャッシュフロー|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
営業キャッシュフローの概要
グラフは過去16年間の営業キャッシュフローの推移となる。
毎年黒字を維持しており、しっかりとキャッシュを生み出せている。
単位:億円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、営業キャッシュフローの成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | -52.45% |
2010年3月末の成長率 | +28.66% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +43.28% |
2022年3月末の成長率 | -63.31% |
現金及び現金同等物|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
現金及び現金同等物の概要
グラフは過去16年間の現金及び現金同等物の推移となる。
過去16年中7回はプラス成長となっている。
単位:億円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、現金及び現金同等物の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | +3.16% |
2010年3月末の成長率 | -67.04% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | -37.54% |
2022年3月末の成長率 | +38.51% |
一株配当|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
一株配当の概要
グラフは過去14年間の一株配当の推移となる。
長期的に増配を続けており、問題ない実績となっている。
単位:円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、一株配当の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | N/A |
2010年3月末の成長率 | N/A |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +33.33% |
2022年3月末の成長率 | +6.25% |
配当性向|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
配当性向の概要
グラフは過去12年間の配当性向の推移となる。
直近の値は健全で良好な株主還元姿勢であると言える。(目安:30%〜60%)
単位:%
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、配当性向の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | N/A |
2010年3月末の成長率 | N/A |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +3.8% |
2022年3月末の成長率 | +4.3% |
配当利回り|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
配当利回りの概要
グラフは過去10年間の配当利回りの推移となる。
各年の最も高い時の配当利回りを平均すると4.02%となる。
4.02%を超えると比較的高利回りと言える。
現在は4.40%で比較的普通。
単位:%
1年株主総利回り(TSR)|6345 (株)アイチコーポレーション
データはIR BANKの数値を参考にしている。
株主総利回りの概要
グラフは過去14年間の1年株主総利回りの推移となる。
株価を加味すれば1年間のリターンは-12.27%〜+34.61%まで変動があり、トータルリターンは決して毎年プラスではない。
単位:%
高配当銘柄が配当金を狙えると言っても、常に株式市場の相場変動にさらされていることを忘れてはならない。
過去の市場での扱いが「グロース=割高」か「バリュー=割安」か見るために、5年株主総利回りも確認しておきたい。
TOPIXなどのベンチマークと比較して数値が高いほど市場での評価が比較的高く、グロース株の扱いであると言える。
5年株主総利回り(2022年度期末の数値)
(株)アイチコーポレーションの値 | 118.7% |
5年株主総利回り=(基準株価+5年間の合計配当金)÷該当年度末の株価
金融庁HP掲載「株主総利回り計算方法.xlsx」
機械業界の中央値 | 102.1% |
TOPIXの値 | 144.3% |
2017/3期末からの5年株主総利回りは、TOPIXの値に比べて低い値となっている。
2022/3期末までの市場での評価は比較的低く、バリュー株で割安感があると判断できる。
※2023/3期末の5年株主総利回りは130.2%となった。
一株配当は34円〜36円へ増配となり、株価は882〜796へ下落し低調となった。
TOPIXの127.0%と比較すれば、市場での評価は高いと言え、グロース株で割高感があると観ることができる。
※2024/3期末は増収増益となる見込みで、一株配当は据え置きを予定する。
※現在株価は863円で前期末(2023/3)より67円上昇している。現在の株価で計算した5年株主総利回りは146.4%となる。149.3%(2023/6/30のTOPIXの値)と比べて低く、バリュー株で割安感があると観ることができる。
PBR(株価純資産倍率)|6345 (株)アイチコーポレーション
データはIR BANKの数値を参考にしている。
PBRの概要
グラフは過去14年間のPBRの推移となる。
各年のPBRの中央値を取ると0.83倍となる。
現在のPBRは0.83倍で比較的普通と言える。
数値は「IR BANK」を参考にしている。
単位:倍
PBR=解散価値とは
PBRは別名「解散価値」とも呼ばれる。
解散価値とは以下の様な考え方から定義されるものだ。
仮に会社が何らかの理由で事業活動をやめて解散する場合、金融機関等の負債を全て返済して残った資産を株主の間で分けることになる。
PBRが1倍とは、株価と企業が解散した時の株主への資産分配額が同じことを表す。
実際に会社が事業活動をやめる場合、全ての負債を支払った後に資産が残るかは怪しいが、考え方として株価を見る時に重視されている。
PER(株価収益率)|6345 (株)アイチコーポレーション
データはIR BANKの数値を参考にしている。
PERの概要
グラフは過去14年間のPERの推移となる。
各年のPERの中央値を取ると13.21倍となる。
現在のPERは10.83倍で比較的割安と言える。
数値は「IR BANK」を参考にしている。
単位:倍
まとめ|6345 (株)アイチコーポレーション
最後にまとめとして投資家Bの判断と考えを再掲しておく。
現在、過去と比べると配当利回りは4.40%と比較的普通で、PBRは0.83倍と比較的普通、PERは10.83倍と比較的割安と言える。全力買いはできないものの、まだまだ割安に放置されていると判断できる。
\高配当株投資にオススメ/
銘柄分析まとめ|6345 (株)アイチコーポレーション
長期的な実績の評価
事業の成長性 | ○ |
株価の成長性 | ○ |
財務の優良性 | ◎ |
配当利回り | ◎ |
配当の成長性 | ◎ |
正にキャピタルとインカムを両方実現し得る銘柄と言える。