結論|日本の高配当株銘柄紹介:4061 デンカ(株)
4061 デンカ(株)は買いか?
2023年3月期「減配」
4061 デンカは2023年3月期に前期145円から100円に大減配した。
これにより株価は低迷中だ。(2023年7月28日現在)
2024年3月期の配当は20円増配し120円とすると発表されている。
株価が割安となり、4%以上の高配当になっているのにはそれなりの理由がある。
4061 デンカの購入は十分吟味して行うことをオススメする。
筆者は現在「塩漬け」状態であることを付記しておく。
現在、過去と比べると配当利回りは4.30%と比較的普通で、PBRは0.81倍と比較的割安、PERは10.94倍と比較的割安と言える。全力買いはできないものの、まだまだ割安に放置されていると判断できる。
銘柄分析まとめ
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配当利回り | 現在4.30%で比較的普通 | 平均:4.28% |
PBR | 現在0.81倍で比較的割安 | 中央値:1.04倍 |
PER | 現在10.94倍で比較的割安 | 中央値:13.62倍 |
売上高
単位:億円
EPS(一株当たり利益)
単位:円
営業利益率
単位:%
自己資本比率
単位:%
営業キャッシュフロー
単位:億円
現金及び現金同等物
単位:億円
一株配当
単位:円
配当性向
単位:%
配当利回り
単位:%
1年株主総利回り(TSR)
単位:%
PBR(株価純資産倍率)
単位:倍
PER(株価収益率)
単位:倍
長期的な実績の評価
事業の成長性 | ○ |
株価の成長性 | △ |
財務の優良性 | ◎ |
配当利回り | ◎ |
配当の成長性 | ◎ |
\高配当株投資にオススメ/
本記事では「4061 デンカ(株)」を株価成長と利回り4%以上の高配当の両取りを狙える優良高配当銘柄として紹介していく。
本記事は以下の様な人におすすめ。
リベ大と両学長、こびと株.comの発信をチェックしている人には特におすすめだ。
リベ大生必見と言っておく。
本記事の独自性
- 日本の高配当株銘柄を観る上で重要な12指標を徹底分析
- リーマンショックとコロナショックの影響を分析
本記事は、分析・紹介している株式銘柄への投資を推奨するものではない。十分にご注意いただきたい。
また株式は債券などに比べてハイリスクな投資対象となる。
株式投資には元本割れのリスクがあるので、くれぐれも投資は自己責任で行う様お願いしておく。
盲信せず最後の投資判断はご自身で行っていただき、自分のリスク許容度に応じた手法・銘柄を選択することが推奨される。
- 結論|日本の高配当株銘柄紹介:4061 デンカ(株)
- 基本情報|4061 デンカ(株)
- 売上高|参考:リベ大・こびと株.com
- EPS(一株当たり利益)|参考:リベ大・こびと株.com
- 営業利益率|参考:リベ大・こびと株.com
- 自己資本比率|参考:リベ大・こびと株.com
- 営業キャッシュフロー|参考:リベ大・こびと株.com
- 現金及び現金同等物|参考:リベ大・こびと株.com
- 一株配当|参考:リベ大・こびと株.com
- 配当性向|参考:リベ大・こびと株.com
- 配当利回り|参考:リベ大・こびと株.com
- 1年株主総利回り(TSR)|4061 デンカ(株)
- PBR(株価純資産倍率)|4061 デンカ(株)
- PER(株価収益率)|4061 デンカ(株)
- まとめ|4061 デンカ(株)
この記事の著者
投資家B
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- 配当談議|9433 KDDI【両学長こびと株リベ大生必見!日本の高配当株投資】
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基本情報|4061 デンカ(株)
基本情報
企業名 | デンカ(株) |
コード | 4061 |
業種 | 化学 |
時価総額 | 2472.04億円 |
市場名 | 東証プライム |
決算日 | 3月末日 |
銘柄サイズ | 中型株(TOPIX Mid 400:101〜500位) |
変動性 | 景気敏感 |
売上高|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
売上高の概要
グラフは過去16年間の売上高の推移となる。
長期的には増加傾向で、長い目で見て事業規模は順調に成長している。
過去16年中8回はプラス成長となっている。
単位:億円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、売上高の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | -8.21% |
2010年3月末の成長率 | -3.07% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | -6.94% |
2022年3月末の成長率 | +8.59% |
EPS(一株当たり利益)|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
EPSの概要
グラフは過去14年間のEPS(一株あたり利益)の推移となる。
長期的には増加傾向で、長い目で見て収益力は順調に成長している。
過去14年中9回はプラス成長となっている。
単位:円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、EPSの成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | N/A |
2010年3月末の成長率 | N/A |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +0.61% |
2022年3月末の成長率 | +14.17% |
営業利益率|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
営業利益率の概要
グラフは過去16年間の営業利益率の推移となる。
継続して5%以上で、高収益な事業モデルを維持している。
過去16年中1回は10%以上となっている。
単位:%
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、営業利益率の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | -5.14% |
2010年3月末の成長率 | +3.61% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | +1.51% |
2022年3月末の成長率 | +0.63% |
自己資本比率|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
自己資本比率の概要
グラフは過去16年間の自己資本比率の推移となる。
継続して40%以上で、財務面で不安を全く感じない。
単位:%
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、自己資本比率の変動率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の変動率 | -2.51% |
2010年3月末の変動率 | +0.34% |
コロナショック時
2021年3月末の変動率 | +0.8% |
2022年3月末の変動率 | +0.9% |
営業キャッシュフロー|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
営業キャッシュフローの概要
グラフは過去16年間の営業キャッシュフローの推移となる。
毎年黒字を維持しており、しっかりとキャッシュを生み出せている。
単位:億円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、営業キャッシュフローの成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | -74.75% |
2010年3月末の成長率 | +701.14% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | -3.20% |
2022年3月末の成長率 | +4.97% |
現金及び現金同等物|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
現金及び現金同等物の概要
グラフは過去16年間の現金及び現金同等物の推移となる。
長期的には増加傾向で、長い目で見て現金を積み上げている。
過去16年中8回はプラス成長となっている。
単位:億円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、現金及び現金同等物の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | +92.19% |
2010年3月末の成長率 | +12.14% |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | -11.18% |
2022年3月末の成長率 | -22.00% |
一株配当|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
一株配当の概要
グラフは過去14年間の一株配当の推移となる。
長期的に増配を続けており、問題ない実績となっている。
単位:円
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、一株配当の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | N/A |
2010年3月末の成長率 | N/A |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | ±0% |
2022年3月末の成長率 | +16% |
配当性向|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
配当性向の概要
グラフは過去14年間の配当性向の推移となる。
直近の値は健全で良好な株主還元姿勢であると言える。(目安:30%〜60%)
単位:%
リーマンショックとコロナショックの影響
ここではリーマンショックとコロナショック時に、配当性向の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。
リーマンショック時
2009年3月末の成長率 | N/A |
2010年3月末の成長率 | N/A |
コロナショック時
2021年3月末の成長率 | -0.30% |
2022年3月末の成長率 | +0.8% |
配当利回り|参考:リベ大・こびと株.com
データはIR BANKの数値を参考にしている。
配当利回りの概要
グラフは過去10年間の配当利回りの推移となる。
各年の最も高い時の配当利回りを平均すると4.28%となる。
4.28%を超えると比較的高利回りと言える。
現在は4.30%で比較的普通。
単位:%
1年株主総利回り(TSR)|4061 デンカ(株)
データはIR BANKの数値を参考にしている。
株主総利回りの概要
グラフは過去14年間の1年株主総利回りの推移となる。
株価を加味すれば1年間のリターンは-23.13%〜+96.95%まで変動があり、トータルリターンは決して毎年プラスではない。
単位:%
高配当銘柄が配当金を狙えると言っても、常に株式市場の相場変動にさらされていることを忘れてはならない。
過去の市場での扱いが「グロース=割高」か「バリュー=割安」か見るために、5年株主総利回りも確認しておきたい。
TOPIXなどのベンチマークと比較して数値が高いほど市場での評価が比較的高く、グロース株の扱いであると言える。
5年株主総利回り(2022年度期末の数値)
デンカ(株)の値 | 139.1% |
5年株主総利回り=(基準株価+5年間の合計配当金)÷該当年度末の株価
金融庁HP掲載「株主総利回り計算方法.xlsx」
化学業界の中央値 | 107.8% |
TOPIXの値 | 144.3% |
2017/3期末からの5年株主総利回りは、TOPIXの値に比べて低い値となっている。
2022/3期末までの市場での評価は比較的低く、バリュー株で割安感があると判断できる。
※2023/3期末の5年株主総利回りは94.0%となった。
一株配当は145〜100へ減配となり、株価は3,400〜2,735へ下落し低調となった。
TOPIXの127.0%と比較すれば、市場での評価は低いと言え、バリュー株で割安感があると観ることができる。
※2024/3期末は増収現役となる見込みで、一株配当は据え置きを予定する。
※現在株価は2,792円で前期末(2023/3)より57円上昇している。現在の株価で計算した5年株主総利回りは106.8%となる。149.3%(2023/6/30のTOPIXの値)と比べて低く、バリュー株で割安感があると観ることができる。
PBR(株価純資産倍率)|4061 デンカ(株)
データはIR BANKの数値を参考にしている。
PBRの概要
グラフは過去14年間のPBRの推移となる。
各年のPBRの中央値を取ると1.04倍となる。
現在のPBRは0.81倍で比較的割安と言える。
数値は「IR BANK」を参考にしている。
単位:倍
PBR=解散価値とは
PBRは別名「解散価値」とも呼ばれる。
解散価値とは以下の様な考え方から定義されるものだ。
仮に会社が何らかの理由で事業活動をやめて解散する場合、金融機関等の負債を全て返済して残った資産を株主の間で分けることになる。
PBRが1倍とは、株価と企業が解散した時の株主への資産分配額が同じことを表す。
実際に会社が事業活動をやめる場合、全ての負債を支払った後に資産が残るかは怪しいが、考え方として株価を見る時に重視されている。
PER(株価収益率)|4061 デンカ(株)
データはIR BANKの数値を参考にしている。
PERの概要
グラフは過去14年間のPERの推移となる。
各年のPERの中央値を取ると13.62倍となる。
現在のPERは10.94倍で比較的割安と言える。
数値は「IR BANK」を参考にしている。
単位:倍
まとめ|4061 デンカ(株)
最後にまとめとして投資家Bの判断と考えを再掲しておく。
現在、過去と比べると配当利回りは4.30%と比較的普通で、PBRは0.81倍と比較的割安、PERは10.94倍と比較的割安と言える。全力買いはできないものの、まだまだ割安に放置されていると判断できる。
\高配当株投資にオススメ/
銘柄分析まとめ|4061 デンカ(株)
長期的な実績の評価
事業の成長性 | ○ |
株価の成長性 | △ |
財務の優良性 | ◎ |
配当利回り | ◎ |
配当の成長性 | ◎ |
正にキャピタルとインカムを両方実現し得る銘柄と言える。